東洋医学で乗り切る夏!熱中症対策とセルフケア

合谷や内関などのツボイラストと、スイカや豆腐など夏の食材が並ぶ、水彩風の東洋医学的セルフケアのイメージ図。

目次

梅雨が明け、沖縄は本格的な夏に入りました。今年は特に暑さが厳しく、熱中症で救急搬送された方の数も増えています。6月上旬だけでも60人を超える方が救急搬送されており、昨年の同じ時期の5倍以上にのぼっています。体が暑さに慣れていない今の時期は、特に注意が必要です。

そこで今回は、東洋医学の視点から、暑さに負けない体づくりと、日常で取り入れやすいセルフケアをご紹介します。

朝の習慣からはじめる体調管理

朝の沖縄を散歩する高齢女性。赤瓦の家と緑に囲まれた小道を、杖をつきながら穏やかな表情で歩いている。
朝の涼しい時間に散歩する高齢女性。無理のない運動が体調維持に役立ちます。

朝は比較的涼しく、体も頭もリセットされる大切な時間帯。体力に余裕のある方は、涼しい時間帯に軽い散歩やストレッチを取り入れてみてください。風が通る道を選んだり、帽子や水分を忘れずに。

ベッドに座る高齢女性が、家族または介護者から足のマッサージを受けている様子。窓から朝の光が差し込んでいる。
外出が難しい方にも、室内でできるやさしいケアがあります。

一方で、外出や歩行が難しい方、特に在宅で過ごす高齢の方や寝たきりの方には、室内でできる小さな習慣を。首や肩、足裏を軽くマッサージしたり、ふくらはぎにタオルを巻いてやさしく刺激するだけでも、血流が促され、体温調整の助けになります。

ベッドや椅子の上でできる深呼吸もおすすめです。吸って、少し止めて、吐く。この呼吸だけでも、体と気持ちが落ち着きます。

東洋医学から見た「夏バテ・熱中症」

東洋医学では、夏の暑さによる不調を「暑邪(しょじゃ)」と呼びます。過度な暑さで汗をかきすぎたり、水分補給が不十分だと、体の「気」と「津液(しんえき)」が失われ、だるさ、頭痛、食欲不振などの症状が出やすくなります。

こうした状態を「気陰両虚(きいんりょうきょ)」といい、体力と潤いの両方が不足した状態。この時期は、汗をかきすぎず、しっかり水分を補い、体に余分な熱をこもらせないことが大切です。

自分でできる簡単ケア

● ツボ押しで整える

  • 合谷(ごうこく):手の甲、親指と人差し指の間。自律神経を整えます。
  • 内関(ないかん):手首の内側、3本分下。胃の不調や気持ちの落ち着きにも。
  • 陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側下、水分代謝を促進します。

● 食べ物で体の熱をとる

きゅうり、スイカ、豆腐、緑豆など、体を冷やす働きのある食材をバランスよく取り入れて。ただし、冷たいものの取りすぎは胃腸の負担に。温かい汁物や生姜入りの味噌汁も一緒にどうぞ。

● 水分はこまめに、少しずつ

汗をかいたら、冷たすぎない飲み物で少しずつ補給を。お茶やスポーツドリンクも良いですが、塩分や糖分のとりすぎには気をつけましょう。

美らそーのでできること

私たちは、地域に暮らす皆さんの健康を支える一員として、鍼灸マッサージを通じた体調管理をお手伝いしています。特にこの時期は、自律神経のバランスを整える施術や、体に熱をこもらせないようにするケアが大切。

ご家族の方にもできる簡単なマッサージやツボ押しの方法も、お伝えしています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

おわりに

夏は楽しい反面、体には大きな負担がかかります。日々のちょっとした工夫と東洋医学の知恵で、無理せず、心地よく過ごしていきましょう。

沖縄の縁側で麦茶を飲みながら涼む高齢女性。風鈴が揺れ、足元にはスイカとうちわが置かれている夏の風景。
心地よい風を感じる時間も、大切な夏の過ごし方のひとつです。

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