後編|ヘルニアのしびれ・痛みに、自宅でできること — 訪問施術で行う内容と、家でできる小さな工夫 —

目次
はじめに(前編のつづき)
前編では「しびれ・痛みの起き方」を整理しました。ここでは、訪問施術で実際に何をするのかと、家でできる小さな工夫をまとめてご紹介します。
※ 前編はこちら:ヘルニアのしびれ・痛みって、どんなもの?
まず訪問施術で行うこと(目的)をお伝えします
1) マッサージ(手当て):こわばりをほどき、通り道にゆとりを
からだが受け取りやすい強さで、お尻・太もも・腰まわりに面で包むように手技を行います。
ねらいは、こわばりをやわらげて血のめぐりと安心感をつくること。手の置き方や強度は、その日の調子に合わせて静かに整えます。
2) 運動法やストレッチ(他動)の目的:楽に動ける“幅”を少し取り戻す
施術者がからだを支え、楽に感じる範囲で短く動きを誘導します。
例
座り直すときの骨盤の小さな動き/足首・膝を呼吸に合わせてゆっくり動かす/必要に応じてやさしい他動ストレッチでほんの少し長さを出す
めざすのは、椅子から立つ一歩目・寝返り・洗面の前かがみが今より少しやりやすく感じられる状態。その日の調子に合わせて行います。

3) はり(鍼):深いこわばりを静かにゆるめ、流れを整える
使うのは極細・使い捨ての鍼。髪の毛ほどの細さで、多くの場合、チクッとした痛みはほとんど感じません。
手では届きにくい深い筋肉のこわばりや、神経の通り道まわりの緊張に、ごく穏やかな方法でアプローチします。東洋医学では「気や血の流れを整える」と表現する手法です。
安全性に配慮し、からだの負担を増やさない範囲で行います。ご不安があるときや、その日の体調によっては、マッサージや温めのみで進めることもできます。
暮らしの中でできる、やさしいセルフケア

1) 楽な姿勢を一つ、決めておく
横向きで膝の間にクッション/椅子では深く座って背もたれを使うなど。
「これが少し楽」という形を一つ持っておくと、困ったときのよりどころになります。
2) 温めのタイミング
入浴や蒸しタオルなど、心地よい温かさを短めに。とくに腰・お尻・ふくらはぎをやさしく温めると、こわばりがほどけやすくなります。
(皮膚が弱い方・感覚が鈍い方は低温やけどにご注意ください)
3) 同じ姿勢が続いたら、姿勢を少し替える
時間で区切らなくて大丈夫。思い出したときで構いません。
座位↔立位、背もたれを使う↔前かがみを少し、など小さな切り替えを意識してみてください。
4) まわりの環境を少し整える
座面を少し高めに(クッションなどで2〜3cm)、足元に滑り止め、よく使う物は腰〜胸の高さへ。
動き出しの一歩目が軽くなります。
受診の目安について
具体的な目安は前編をご覧ください。ご不安が続くときは、ふだんの医療窓口にご相談ください。
おわりに
しびれや痛みには波があります。だからこそ、“がんばる”より“ほっとする”を合言葉に。
マッサージ・運動法やストレッチ・鍼灸——その日の調子に合わせて組み立てます。
気になることがあれば、いつでも遠慮なくお声がけください。


