天気のせいで頭が痛い?──気象の変化と体のふしぎな関係

目次
- ☁️なんだか、体が重い。頭がズキズキする。
- 🌡️体が感じている、空の変化
- 🧭東洋医学では「気(き)」と「水(すい)」の巡りの乱れとして
- 🔍こんな傾向がある方は注意サインかも
- 🤲「気のせい」じゃない。それを知るだけで、ほっとする
- ✨次回は、からだを整えるヒントを
☁️なんだか、体が重い。頭がズキズキする。
晴れた日は元気に動けるのに、雨が近づくと頭が痛くなる。曇った朝は、なぜか気分までどんより…。そんな経験はありませんか?
天気と体調は無関係に思えますが、実は密接に関わっています。近年の研究でも「気象の変化で不調が起きる」ことが確認されており、これは気象病や天気痛とも呼ばれます。
🌡️体が感じている、空の変化
特に注目されているのが「気圧の変化」です。台風や梅雨の時期など、気圧が下がるタイミングでは、体のバランスを保つ自律神経が乱れやすくなります。その結果、血管が拡がったり、神経が敏感になったりして、「ズキズキするような頭痛」や「頭が重い感じ」が起きやすくなるのです。
加えて、湿度の高さや急な気温の変化も体調に影響します。たとえば、朝晩の冷え込みで肩や首がこわばると、頭痛やだるさを感じやすくなります。

🧭東洋医学では「気(き)」と「水(すい)」の巡りの乱れとして
東洋医学では、天気の変化により体内の「気(き)」や「水(すい)」の流れが乱れることで、さまざまな不調が起こると考えられています。
特に湿気の多い日は、「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる外からの影響が体に入りやすくなり、頭の重だるさ、むくみ、倦怠感などが出やすくなります。
これは長年自然と共に暮らしてきた人々が体感を通じて築いてきた、いわば生活の知恵ともいえるもの。現代医学とは異なる視点で、体の変化をとらえるヒントにもなります。

🔍こんな傾向がある方は注意サインかも
- 普段から肩こりや首の緊張を感じやすい
- 天気が崩れる前に頭痛やめまいを感じることがある
- 雨の日に気分が沈みがち
- 冷えやむくみ、耳鳴りを感じやすい
こうした体質の方は、天気の変化に敏感に反応しやすいといわれています。
🤲「気のせい」じゃない。それを知るだけで、ほっとできる
「なんとなく調子が悪い」「周りには理解してもらえない」──そんな戸惑いは、知らなければ誰でも抱くものです。でも、「これは天気の影響かもしれない」と知るだけで、不安はぐっとやわらぎます。
誰の体にも、自然のリズムに敏感に反応する“感覚”が備わっているのです。
✨次回は、からだを整えるヒントを
次回は、天気の変化に揺らぎにくい体をつくるためのセルフケアや、訪問マッサージでできるケアをご紹介します。


